2026.09.01 プリンター
プリンター印刷がかすれる原因と対策解説!定期のメンテナンス法も紹介

大切な書類や資料を印刷しようとしたのに、文字がかすれて読みにくい仕上がりになると困ってしまいますよね。プリンターに詳しくないと、何が原因なのか分からず不安になるものですし、かすれるのを何度も繰り返すとうんざりしてしまうでしょう。
この記事では、プリンターの印刷がかすれる原因や対処法、予防のためのメンテナンス方法などをわかりやすく解説します。また、黒色だけかすれる場合の見分け方、レーザープリンターならではの原因など、多くの方が疑問に感じやすいポイントもQ&A形式でまとめました。
この記事を読めば、自分のプリンターに何が起きているのかを見極め、正しい対処法を選べるようになりますよ。本記事でしっかり理解して、日ごろのストレスを減らしていきましょう。
プリンターの印刷や文字がかすれる5つの原因と対処法

ここでは、プリンターの文字が印刷時にかすれてしまう主な原因を5つに分け、それぞれの対処法とあわせて紹介します。自分のプリンターの状況がどれに当てはまるか、確認しながら読み進めてみてください。
- インクカートリッジのテープを外し忘れている
- インクの残量不足・使用期限切れ
- プリントヘッド・ノズルの目詰まりや汚れ
- インクの取り付けが甘い
- 質の悪い互換インクを使っている
①インクカートリッジのテープを外し忘れている
プリンターの文字がかすれる原因として、意外と見落とされがちなのがインクカートリッジに貼られている保護テープです。
新品のカートリッジには、輸送中にインクが漏れないよう小さなシールやテープが貼られています。このテープを外さずに取り付けると、正常にインクが出ないまま印刷されてしまいます。
購入直後やインクカートリッジを交換した直後に印刷がかすれる場合は、まずこのパターンを疑いましょう。一度カートリッジを取り外し、上部や側面にテープやシールが残っていないか確認してください。
カートリッジの取り外し方は機種によって異なるため、必ず付属の説明書などを確認して、手順通りに進めてくださいね。
カートリッジにテープが貼られていたら、ゆっくりと剥がして取り付け直しましょう。保護テープと間違えて、型番やシリアル番号などが書かれているラベルまで剥がしてしまわないように気を付けてくださいね。
どれをどう剥がせばいいか不安な場合は、使用しているカートリッジの説明書や公式サイトを確認しましょう。
②インクの残量不足・使用期限切れ
単純にインクの残量が不足していたり、使用期限が切れてしまっていたりするのも、印刷がかすれる原因の1つです。
インクは十分にあるはず……と考えていても、一度確認してみましょう。実は、プリンターの画面上での残量表示と、実際のインク量とが完全には一致しないことがあります。表示上はまだ余裕があるように見えても、内部ではインクが底をついていることがあるのです。
またインクは開封後、時間が経つにつれて成分が変質し、粘度が変わります。使用期限を過ぎたインクは乾燥や分離を起こしやすく、正常に吐き出されずかすれの原因となってしまいます。長期間交換していないカートリッジを使っている場合は、パッケージに記載された使用期限を確認してください。
目視で確認して残量がなかった場合は、新しいインクに交換してみましょう。新品のインクは粘度が安定しており、ノズルからスムーズに吐出されるため、かすれの改善が期待できます。
③プリントヘッド・ノズルの目詰まりや汚れ
クリーニングを試してもかすれが直らない場合、プリントヘッドやノズルの目詰まりが原因になっている可能性が高いでしょう。
インクジェットプリンターはプリントヘッドにある細かいノズルからインクを噴射して印刷しますが、このノズルが乾燥したインクやほこりで塞がれると、インクがうまく出なくなります。
場合によっては、1回のクリーニングだけでは詰まりが完全に取れないケースも。しばらく印刷をしていなかったプリンターや、使用頻度が低いプリンターほど、ノズル内でインクが固まりやすいのです。
まずはノズルの状態を確認するため、「ノズルチェックパターン」と呼ばれるテスト印刷を行ってみましょう。大抵のプリンターには搭載されている機能なので、説明書を確認しつつテストしてみてくださいね。
【チェック項目】
| ・線がまっすぐに印刷できているか ・かすれや途切れが無いか ・全てのカラーがはっきりと印刷されているか |
異常がみられる場合は、試しにヘッドクリーニングをしてみましょう。
インクが固まっていると2~3回のクリーニングが必要な場合がありますが、クリーニングでもインクを消費するため、数回で改善が見られない場合はそこでストップし、別の原因を疑ってみるといいですよ。
④インクの取り付けが甘い
特定の色だけがかすれている場合は、単純にインクカートリッジの取り付けを間違えていることが原因かもしれません。
インクカートリッジの差し込みが甘い状態で装着されていると、正しくインクが供給されず、特定の色だけかすれてしまうのです。
一度すべてのカートリッジを取り外し、取扱説明書やプリンター本体の表示を確認しながら、奥までしっかりと装着し直しましょう。いわゆる半差し状態を避けるため、装着後はカチッと音がするまで押し込んでください。
正しい位置へしっかりと差し込むことで各色のインクが均等に供給され、特定の色だけかすれることもなくなります。単純な装着ミスであれば、位置を直すだけで解決することも多いため、故障を疑う前に確認しておきたいポイントです。
⑤質の悪い互換インクを使っている
純正インクではなく、価格の安い互換インクを使用している方も多いのではないでしょうか。互換インクの中には粘度や成分が純正品と異なるものがあり、ノズル内で詰まりやすかったり、乾燥しやすかったりするものも存在します。
先ほど説明したノズルの目詰まりも、こうした品質の低いインクの使用が引き金になっているケースが少なくありません。
メーカーによっては、互換インクの使用でプリントヘッドへの負担が大きくなり、印刷品質が徐々に低下していくことも。互換インクへ切り替えてからかすれが目立つようになったのであれば、一度純正インクに戻して様子を見てみましょう。
純正インクはプリンターの特性に合わせて成分や粘度が調整されているため、ノズルへの負担が少なく、詰まりや乾燥も起こりにくくなります。目先のコストだけでなく、こうした品質面のリスクも考えてみてくださいね。
プリンターのかすれを予防するメンテナンス方法

一度プリンター印刷のかすれを解消できても、日々の使い方によっては、再びインクがかすれてしまうことがあります。
ここでは、印刷がかすれる事態を未然に防ぐため、日常で意識したい5つのメンテナンス方法をそれぞれの理由とあわせて紹介します。
- プリンターは月に1回電源を入れて印刷する
- ホコリはこまめに掃除する
- 長期間同じインクカートリッジを使い続けない
- 純正インクと互換インクを正しく使い分ける
- 定期的にカートリッジの洗浄クリーニングを行う
①プリンターは月に1回電源を入れて印刷する
普段あまり印刷する機会がなくても、月に1回は電源を入れて実際に印刷しましょう。印刷する内容は簡単なテスト用紙で構いません。A4一枚程度でも十分です。
プリンターをしばらく使わずに放置すると、ノズルの中でインクが乾燥し、固まってしまうことがあります。この状態になると、いざ印刷しようとしたときに文字がかすれる、インクが出ないなどのトラブルが起こりかねません。
定期的にインクを動かすことで、ノズル内の乾燥や目詰まりを防ぎやすくなり、かすれのない印刷を長く保てます。プリンターを使う頻度が少ない方ほど、ぜひ取り入れてください。
②ホコリはこまめに掃除する
定期的に、乾いた柔らかい布やエアダスターを使って、プリンター内部のホコリを取り除いてください。特に、プリンターの内部や給紙口、給紙ローラーの周辺には、思っている以上にホコリがたまりやすくなります。
ホコリが印字ヘッドに付着すると、インクの出方が乱れ、文字がかすれる原因になりかねません。また、ローラーにホコリが絡みつくと紙送りが不安定になり、印刷全体の品質が落ちてしまうデメリットもあります。
目安として、月に1回は本体周辺や給紙口を確認し、ホコリが目立てば早めに掃除しましょう。こうした習慣が、かすれや紙詰まりのリスクを大きく減らします。
③長期間同じインクカートリッジを使い続けない
「まだインクが残っているから」と、開封から長い期間が経ったインクカートリッジを使い続けている方は少なくありません。ですが、使用期限が切れたカートリッジは交換しましょう。
インクは時間の経過とともに成分が劣化・分離し、これがノズルの目詰まりや印刷のかすれにつながってしまいます。
インクの残量があるにもかかわらず印刷がかすれてしまうケースでは、この劣化が原因になっていることも珍しくありません。カートリッジには製造から一定の使用期限が設けられていることが多いため、開封後はできるだけ早めに使い切ってください。
また、直射日光や高温多湿な場所での保管は劣化を早めるため、まだ未開封のインクは涼しく安定した環境で保管することも、かすれを防ぐ大切なポイントです。
④純正インクと互換インクを正しく使い分ける
インクカートリッジは基本的に、純正インクを選ぶようにしましょう。
インクカートリッジには、メーカーが販売する純正インクと、他社が製造する互換インクの2種類があります。互換インクは価格が安く経済的ですが、製品によってインクの粘度や成分にばらつきがあり、中にはノズルに詰まりやすいものも存在します。
一方、純正インクはプリンター本体との相性が考慮されているため、安定して印刷できるメリットがあります。
コストを重視して互換インクを使う場合も、信頼できるメーカーの製品を選んでくださいね。
⑤定期的にカートリッジの洗浄クリーニングを行う
プリンターの印刷にかすれが目立ってきた場合、洗浄用のカートリッジを使ってヘッドクリーニングしてみるのも方法の1つです。
通常のインクカートリッジを洗浄液が入った専用のカートリッジに入れ替え、ヘッドクリーニング機能を実行すると、通常のインクでは落としきれないノズル内の頑固な目詰まりまでしっかり洗い流せます。
ただし、洗浄用カートリッジはすべての機種に対応しているわけではないため、事前にプリンターのメーカーサイトなどで対応状況を確認しておきましょう。月に1回程度の頻度で洗浄しておけば、大きな目詰まりを未然に防ぎやすくなりますよ。
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家庭用プリンターであればここまで説明してきた内容だけで対処が可能ですが、中にはオフィスで使う業務用プリンターのかすれに悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
業務用プリンターは家庭用に比べて印刷枚数が圧倒的に多く、部品の消耗も早いため、クリーニングしてもすぐにかすれが再発してしまうことがあります。しかも、オフィスで使うプリンターが不調だと、日々の業務に支障が出てしまう点も悩ましいところです。
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プリンター印刷がかすれることに関するよくある質問

ここまで、プリンターのかすれの原因や対処法を解説してきましたが、「対処したのに直らない……」「これは故障?」とさまざまなパターンに悩むこともあるでしょう。
本章では、クリーニングをしても改善しない場合や黒だけかすれる場合など、多くの方が疑問に感じやすいポイントをQ&A形式で紹介します。
- インクを交換した直後でもプリンターの文字がかすれるのはなぜ?
- クリーニングしても改善しない場合はどうすればいい?
- 黒色だけかすれるのは故障のサイン?
- レーザープリンター(トナー式)でもかすれることはある?
- 業務用プリンターでもプリンターのかすれは対処できる?
①インクを交換した直後でもプリンターの文字がかすれるのはなぜ?
インクを交換したばかりなのに文字がかすれると、本体の故障を疑ってしまうかもしれませんが、必ずしも故障が原因とは限りません。
新しいカートリッジに貼られた保護テープの剥がし忘れや、カートリッジの装着不良など、交換直後でも印刷がかすれることはあります。また、交換直後はインクが内部の管に行き渡っておらず、インクが薄くなる場合も珍しくありません。
まずはカートリッジの装着状態を確認し、ノズルチェックパターンを印刷してインクの出方を確かめてください。
②クリーニングしても改善しない場合はどうすればいい?
クリーニング機能を使ってもかすれが直らないと、次に何をすべきか迷ってしまうでしょう。2〜3回試しても改善しなければ、インクカートリッジ自体の劣化や、ヘッド部分の摩耗といった、通常のクリーニングでは対応できない不具合が起きている可能性があります。
まずはより強力な設定でのクリーニングや、手動でのヘッド清掃を試しましょう。それでも直らない場合は、修理や買い替えを検討する段階です。
③黒色だけかすれるのは故障のサイン?
カラーは正常なのに黒色だけかすれると、特別な故障を疑う方も少なくありません。しかし、黒インクは他の色より使用頻度が高く、ノズル内で乾燥しやすいため、黒のみかすれるパターンは起こりやすいのです。
実際、黒だけかすれていて他の色は正常な場合、クリーニングで改善するケースが多く見られます。一方で、すべての色が同時にかすれていたり、クリーニングを繰り返しても黒だけ改善しなかったりする場合は要注意です。
ヘッドの故障など別の原因が考えられるため、無理に使い続けず専門業者へ相談しましょう。
④レーザープリンター(トナー式)でもかすれることはある?
インクジェット方式だけでなく、トナーを使用するレーザープリンターでも印刷がかすれることはあります。ただし、その原因はインクジェットとは仕組みが異なります。
レーザープリンターの場合、以下のような原因が考えられるでしょう。
| ・トナー残量の低下 ・感光ドラムの汚れや劣化 ・定着ユニットの不具合 |
トナー残量が原因なら、基本的にはカートリッジを交換しましょう。また、トナーがカートリッジ内で偏ってしまっている場合もあるため、その際はカートリッジを振ってから装着しなおしてください。
感光ドラムや定着ユニットの汚れ・劣化が疑われる場合は、内部の清掃を試したうえで、改善しなければ部品交換や修理を検討してみましょう。
⑤業務用プリンターでもプリンターのかすれは対処できる?
オフィスで使われる業務用プリンターも、基本的な対処法は家庭用と変わりません。ノズルチェックやクリーニング機能でインクの出方を確認する流れは、業務用でも同じです。
ただし、業務用プリンターは印刷枚数が多く、ヘッドやドラムなど部品の消耗が家庭用より早いため、かすれの頻度が高くなりやすい点に注意しましょう。保守契約を結んでいる場合は、自己判断でクリーニングを繰り返す前に契約先へ連絡することをおすすめします。
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プリンターでの印刷がかすれるときはまず原因を突き止めよう

ひと口にプリンター印刷がかすれるといっても、そこにはさまざまな原因があります。自分のプリンターがどのパターンなのかを見極めて適切な対処をすれば、かすれを直すのは難しくありません。
プリンター印刷のかすれはよくあることなので、これを機に対処法を覚えておきましょう。保護テープのはがし忘れやカートリッジの取り付け場所の間違いなど、意外と簡単に対処できる場合も多くあります。
対処できたら、定期的なメンテナンスを行なってかすれを予防していってくださいね。
