2019.10.31 経費削減
複合機におけるリース料金の相場は?
複合機は1台で数百万円もすることがある、高額なオフィス機器の1つです。現在7~8割の企業でリース契約を結んで複合機を導入しているといわれています。経営的な視点からもメリットが大きいリースですが実際のリース料金の相場はいくらでしょうか。ここではリース料金の仕組みと相場料金を紹介します。
リース料金の仕組
リース料金の仕組として、複合機をリースする際、大きく分けると「本体リース料金」+「保守料金」の2つの費用がかかります。本体リース料金はいわゆる本体の複合機にかかるリース料金です。一方、保守料金とはメンテナンスや使用料にあたる料金になります。この2つの料金を支払う契約を結ぶことで、リース契約が成立します。 さらに複合機のリース料金を細かく分けると、一時的にかかる料金「給紙ユニット料金」、「設置料金」、「PC設定料金」と継続的にかかる料金「本体リース料金」、「カウンター保守料金」に分けられます。注目するのは、毎月発生する継続的な費用なので「本体リース料金」と「カウンター保守料金」を詳しく見ていきましょう。
複合機本体にかかるリース料金の3つの特徴
1. 印刷速度が速いほどリース料金は高くなる
複合機の性能のひとつ、印刷速度を目安にリース料金が定められています。例えば、毎分15~枚のコピー機は4,000~8,000円程度が相場で、10枚単位で速度が増えるほど4,000~5,000円程料金が上がります。
2. 発売時期が新しい複合機ほどリース料金が高くなる
新しく発売された複合機ほど性能が高く、本体価格も高くなりがち。また、新製品は流通単価も下がらないのでリース料金は高くなる傾向があります。
3. カラーコピーの複合機はリース料金が高くなる
モノクロ < 2色カラー < フルカラーの順でリース料金が高くなります。さらにこのあと紹介するカウンター料金も同じようにモノクロよりカラーのほうが高くなるので覚えておきましょう。
カウンター保守料金の3つの特徴と内容
カウンター保守料金のカウンター料金とは、印刷をするたびに複合機の機器内に取りつけられたカウンターが枚数をカウントし、1枚当たりの料金に利用枚数を掛け合わせた料金のことをいいます。それが毎月請求されるというわけです。カウンター保守料金には以下の3つの特徴が挙げられます。
1. カウンター料金は一度契約したら変更されない
カウンター料金は複合機の使用料にあたり、契約時に定められた印刷1枚あたりの単価のこと。ちなみに、カウンター料金の単価は一律ではなく、販売店により異なります。カウンター料金は一度契約したら変更できません。また、いつでも解約することはできますが、基本的に再契約はできないという特徴があります。
2. トナー代と修理費が無料
トナーは複合機で印刷すればするほど、必要になる消耗品です。厳密にはカウンター保守料金に含まれていると考えられますが、項目としてのトナー代は無料です。また、修理費の中には出張費・作業費なども含まれ、修理にかかわる費用はすべて無料になります。こちらも、厳密にはカウンター保守料金に含まれていると考えてよいでしょう。
3. モノクロ印刷よりカラー印刷のほうが高くなる
カウンター保守料金においても、モノクロ < 2色カラー < フルカラーの順で高くなります。カラーとモノクロ印刷の単価を比較すると約10倍も料金に差があります。多く印刷するとその差はさらに広がります。
複合機リースの相場(「本体リース料金」+「保守料金」)
リース契約をおこなった際の注意点
複合機のリース契約をおこなった場合は、コピーや印刷をするたびにカウンター料金が発生します。カウンター料金のことを考えずにコピーや印刷をしていると、予想以上の請求が来ることがあるため注意が必要です。印刷ミスや余分なコピーはできるだけ避け、カラーが不要な書類はモノクロ印刷にするなど、コスト削減を意識しながら利用しましょう。
今回は、複合機のリース料金の相場について紹介してきました。 リース料金は「本体リース料金」+「保守料金」が基本。複合機の導入にあたっては、基本的に保守契約を結ぶことが必要です。そうして2つの料金を合計した金額が、複合機をリースした場合の毎月のランニングコストになります。本体リース料金は定額ですが保守料金は利用頻度によって変動するので、コストを意識しながら利用するようにしましょう。